エミテワの弟、ルワビ

mudefで支援を行ってきたエミテワが、2012年11月に無事セカンダリースクールを卒業しました!それに伴いmudefとしての学費支援は終了したのですが、今後、エミテワの弟ルワビを継続して支援していくことが決定しました。

エミテワは現在、進学できるかどうかの試験の結果を待ちながら、マゴソスクールで低学年の授業を受け持ったり、キッチンで給食作りのお手伝いなどをして働いています。

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エミテワには2人の弟がいますが、お母さんが病気で亡くなっており、お父さんも病気がちで70歳という年齢もあり働くことができないため、お父さんが受け取るキベラスラムの年金(2か月に1度、4,000シリング)だけで暮らしていました。

ところが、これまで家賃を払って借りていた長屋の部屋(月額800シリング)が、道路建設の強制撤去のため、2月末までに退去しなくてはならなくなりました。この長屋が強制撤去にあったら、次に借りる部屋は一番安くても月額3,000シリング前後の家賃の部屋しかありません。

さらに下の弟のアタンバが、KCPE試験で落第したため、8年生をやり直さなくてはならなくなりました。

そのため、マゴソスクールが行っている自立支援プログラムに参加する予定だったエミテワが、新しい部屋を借り、そこから保護者代わりとしてアタンバを学校に行かせて、お父さんの面倒をみることが決まりました。若くて青春盛りなエミテワにとっては酷な話ですが、エミテワはこれからがんばると言ってイキイキと働いています。

エミテワがマゴソスクールから受け取る研修生としての給料は月額3,000シリングですが、それだけだと家賃をまかなうことができないため、特別に住居手当てを月額1,000シリング提供することも決まりました。

エミテワの協力により、弟アタンバとお父さんの生活はなんとかなることになりました。

もうひとりの弟のルワビは、試験に合格し、無事セカンダリースクールに進学できる資格を得ました。ルワビは、母親が亡くなったあと、弟アタンバを守り、過酷な労働と虐待を受けていた形跡があり、それによって失語症になるなど、非常に困難な状況からマゴソスクールにやってきました。そのトラウマを乗り越え、よくこれだけの成績を取るまでに成長できたと、マゴソスクールの先生たちも非常に驚いています。現在では失語症も回復し、自分について言葉にして話すこともできます。

そこでmudefでは、エミテワに続きルワビの支援を行うことになりました。

ルワビがセカンダリースクールに進学することで、彼は寮生活で勉学に集中することができ、エミテワの生活の負担を軽減することもできます。

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左から、エミテワ、下の弟アタンバ、mudefが支援を行うルワビ、お父さん

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