楽器贈呈式&ミニ演奏会 実施
12月19日、宮城県石巻市の山下中学校体育館にて、東日本大震災で被災した石巻市内の小中高等学校へのクリスマスプレゼントを送る、贈呈式が行われました。
今回の楽器の支援は、リーダーのTAKUROがmudef理事でもあり、「HOPE FOR JAPAN」にも賛同いただいている「GLAY」(グレイ)が、チャリティソングとして配信した「Thank you for your love」のアーティスト収益の全額、および全国各地で開催した同タイトルのイベントで販売したグッズの収益を基金(約2000万円)とし、被災地の音楽支援に使ってもらいたいという要望により実現しました。その基金をもとに、mudefと、石巻を中心に被災地支援活動を行うNGO「ジェン」が協力して企画実施を行いました。
贈呈する楽器のひとつひとつは、ジェンが石巻市内で被災した全学校29校に対して聞き取り調査を行った結果、16校より「今、最も必要とする楽器」(86種類289点)として回答のあったもの。学校への調査にあたっては石巻市教育委員会、楽器の調達にあたっては地元・石巻市の楽器店2店にご協力を頂きました。
贈呈式では16校中15校の代表の方にご列席いただき、mudef事務局長より目録の贈呈が行われました。
そのほか、GLAYのみなさんからのビデオメッセージの上映や、吹奏楽部による楽器演奏も行われ、とても温かいイベントとなりました。
石巻市は、山手線の内側をすっぽり覆ってしまうほどの面積が津波によって浸水した場所です。会場をご提供いただいた山下中学校も、1mもの高さの浸水を受けたそうで、今でも壁には水が到達した跡が残っていました。楽器の多くも被害を受け、壊れた楽器や他校から借りた楽器で練習を続けてきたと、吹奏楽部の生徒たちからの報告には胸を打たれました。
「それでもまだ私たちは恵まれていて、もっとひどい状況でもあきらめずに演奏を続けている学校もあるので、いただいた楽器で今まで以上に頑張っていきたい」という、そのひたむきな姿勢に、改めて背筋が伸びる思いでした。
多くの方々のご協力で、無事贈呈式を終えることができました。GLAYの皆様をはじめ、子どもたちのためにご尽力いただいたたくさんの方の温かい想いが作り上げた、素敵な1日になりました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。