「ＲｏｃｋＣｏｒｐｓ」　ライブのチケット代はボランティア！？

ボランティアといっても、そのきっかけ、方法はたくさんあります。今回紹介するのは、4時間ボランティアをすると、それが、プレミアチケットに代わるというものです。日本はもちろん、アジアでも初めての試みです。みなさんも、4時間のボランティアでライブに行きませんか？

「RockCorps」

ニューヨーク発のチャリティイベント「RockCorps」が9月6日に福島で開催されることになりました。「RockCorps」の理念は、音楽の力を通じて人々に社会貢献活動への参加を呼びかけ、人々が地域・コミュニティーとさらに関わり合いを持つように推進すること。これまでにボランティアをもっと身近に、楽しみながら、気軽に参加できる新しい社会貢献の形を提案しています。2005年にアメリカで開催以来、イギリス、オーストラリアなど9ヶ国27都市で開催されてきました。これまでに、世界中で14万人が参加しています。今回、福島での開催はアジア初となります。

4時間以上ボランティア参加でライブチケットが貰える

アジア初となる、この「RockCorps」のボランティア活動は、4月から9月まで、岩手県、宮城県、福島県の被災地を中心に定期的に実施されます。ボランティア活動も、がれき撤去や海岸の清掃、仮設住宅の生活サポートや歌やダンス、楽器の演奏などのパフォーマンス、専門家によるヘルスケア、津波に浸った写真修復をスキャナでデジタル化するなど多岐にわたります。対象となるボランティア活動に4時間以上参加するとライブチケットを入手できる仕組みになっています。

出演アーティストは、海外1組、国内3組の予定です。近日、出演者は発表されるそうです。

「RockCorps」開催にあたって….

4月9日に東京都内で行われた記者会見では、RockCorps代表のスティーブン・グリーン氏が「東日本大震災には世界中が心を痛めてきた。復興支援に協力できることに、特別な思いがある」と挨拶しました。また、グリーン氏は、これまで海外で実施されてきたボランティア活動に参加した人の4割が半年以内に再び別のボランティア活動に参加したといい、今回の福島で行われるイベントでも、日本の若者にもボランティア習慣が広まれば、継続的な被災地支援につながることも期待できるとの思いがあると、述べています。

この会見に出席した福島県の佐藤雄平知事は「多くの人がボランティアに興味を持ち、気軽に参加するという新しい流れが復興をさらに後押しする。福島の現実を知ってもらえば風化の防止にもなる」と多くの人に参加を呼びかけました。

東日本大震災から3年が経ちました。この3年間で被災地の日常は震災前に戻りつつあります。しかし、まだ、私たちの力が必要なことは沢山あります。いくら時が経とうとも、被災地に残された震災の爪痕が消え去ることはありません。どんなに復興が進んでも、私たち一人、一人が東日本大震災を忘れずに、継続的な支援をしていくことが大切なのではないでしょうか？

これまで、被災地の支援をされてきた方も、何か始めようと考えている方も、今回のイベントに参加してみませんか？

東日本大震災から3年経った今、再び被災地について知り、考える良いきっかけなのかもしれません。

http://rockcorps.yahoo.co.jp/2014/

RockCorpsサイト